天声人语 20120829 壁画修复趣事
本帖最后由 reiuka2 于 2012-8-29 10:02 编辑壁画修复趣事
2012-8-29
ありがた迷惑というものは、不平のやり場に困る。お隣からの頂き物が口に合わない時、あとで型通りの礼を言おうものなら「よろしければもう少し」となりかねない。善意は時に恐ろしい。
好心办坏事如果发生在双方心意不对等的情况下还是很难处理的。好比邻居送你吃的不合你口味,但你之后要例行公事道谢时,很大可能还是会说“方便的话能再给我一些吗?”之类的话。好心有时候是很可怕的。
スペイン北東部の教会に描かれたキリストの絵。地元の老婦人が修復に挑んだところ、「毛だらけのサル」に化けた。確かに原画の悲壮は影もないが、そこに悪意は見当たらない。
西班牙东北部一名老妇人尝试修复一幅绘在当地一座教堂里的基督画像,没想到把基督修成了一只“毛猴”。的确,原画的悲壮感已消失得无影无踪,不过倒也看不出这位老妇人是恶意所为。
在フランスのフレスコ画家、高橋久雄さん(76)に、壁画修復の鉄則をお聞きしたことがある。要は勝手にいじらぬこと。ひなびた聖堂の宗教画には、無名の筆が心血を注いだ作が多い。拙(つたな)いなら拙いまま、忠実に再現するのが礼儀という。無論、うまい絵はうまいままに。
笔者曾向现年76岁的旅法壁画家高桥久雄先生请教过壁画修复必须严守的规则。一句话概括就是不能随意改动。高桥先生解释说,位于乡野教堂的宗教壁画,很多都是出自无名画师的心血之作。如果原画拙朴就让它拙朴,忠实重现原作才是尊重。当然,技艺高超的画也要让其高超重现。
逆をやらかした80代の自称画家は、あまりの悪評に寝込むまでの落ち込みようだった。ところが、騒ぎが報じられるや「ムンクを思わせる」といった声がわき、教会には見物の人波が絶えない。「サル」のまま残し、町おこしの名所にする案も聞かれる。
据报道,这位违反准则犯下大错的80多岁自称画家由于遭受恶评压力过重,以致心情忧郁卧病在床。可没想到的是事件被报道后,出现了一种声音说这修复后的画“让人联想到蒙克”,以致到教堂来参观的人络绎不绝。甚至有人提议保留这幅“猴子”,让其担当提升地方经济的名胜。
ユーロ危機の下、ささくれた出来事が目立つスペインだけに、ほんわかした話題は貴いのだろう。「これでまた、お気楽な国という評判が広まるね」。絵を見に来た男性がテレビで語っていた。地中海の陽光のような笑顔である。
在欧元危机下负面消息不断的西班牙出现这样一个轻松有趣的话题实在难得。“这样一来,西班牙吊儿郎当的国家形象就更深入人心了”。电视上,一名来看画的男子这样说道。脸上是地中海的阳光一样灿烂的笑容。
世の中、何が幸いするか分からない。かりに高橋さんクラスに修復を任せていたら、ここまで劇的な展開はなかった。「取り返しのつかない話」にも、何とかなるものが結構ある。おばあちゃん、一緒に笑おうよ。
这世界,是祸是福难以预料。如果当初是委托高桥先生进行修复的话,事情肯定不会发展得如此戏剧化。“无法挽回的事情”很多后来也能得到不错的解决。老太太,一起开怀大笑吧。