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天声人语20121021 秋季礼赞

天声人语20121021 秋季礼赞-----芒草与红叶

今の季節、空が澄みわたる日には、すべてのものがはっきり瞳に映る心地がする。残暑のほてりもいつしか遠のき、気がつけば秋のただ中である。思うに任せぬ人の世を尻目に、天地のめぐりは律義なものだ
这个季节,一到晴空万里的日子,就会觉得所有的一切都清晰地映入眼帘。秋老虎的残热已经不知不觉地离我们远去,回过神的时候,我们已经身处秋季了。冷眼旁观人世间的不如意,天地间的轮回自有其规律。

▼ひと月前はまだ暑かった。「せめて秋の気分を」と思いススキを花瓶に挿(さ)したと書いたら、いくつか便りをいただいた。ある地方ではススキを屋内に飾ると火事を出す、との言い伝えがあるそうだ。彼岸花もだめ、という所もあるらしい
一个月前还是酷暑难耐。想着“至少要有秋天的心境”而写下将芒草插进花瓶里以后,收到了一些读者来信。说是某些地方相传如果将芒草放在屋里作为装饰,就会引起火灾。似乎有的地方连彼岸花也不行。

▼なるほど、彼岸花は群れ咲く姿が紅蓮(ぐれん)の炎を思わせる。火事への連想はうなずけるが、はて、ススキはなぜだろう。そういえば〈夕焼、小焼、薄(すすき)のさきに火がついた〉という童謡が北原白秋にある。ぽっと燃えだすイメージを勝手ながら想像した
的确,成簇盛开的彼岸花会让人不由得想起通红的火焰。难怪人们会联想到火灾,然而,芒草又是为什么呢。如此说来,北原白秋曾作过一首“晚霞夕照、燃起在芒草尖”的童谣,想必人们就肆意地想到了一下子燃烧起来的情景。

▼ススキは地味ながら、古来ファンが多い。清少納言も大いにほめている。〈秋の野のおしなべたるをかしさは、薄こそあれ〉。秋の野の風情はススキのおかげよ、と礼賛されて、ススキ一族は鼻高々なことだろう
芒草虽然是种不起眼的植物,自古以来却拥有众多的粉丝。清少纳言就曾经对它们赞赏有加。“使得秋野遍饶情味者,莫非就是这些芒草吗?”将秋天田野的风清礼赞为芒草的功劳,这恐怕是芒草家族洋洋自得的事情了吧。

▼秋台風が去って、列島の空はおおむね澄み渡る。日本晴れの語に季節の決まりはないが、やはり秋がふさわしい。晴れあがった夜は冷えて、木々は錦の刺繍(ししゅう)を織りなしてゆく
秋季的台风散去,列岛的天空显得分外晴朗。晴空万里这个词虽然没有季节的限定,但还是觉得最适合秋天。放晴的夜里寒气逼人,树木都纷纷织起了如锦缎般的刺绣。

▼盛りの紅葉は、初霜前線を抜いたり、抜かれたりしながら南下するそうだ。〈霜葉(そうよう)は二月の花よりも紅(くれない)なり〉の名句が唐詩にある。霜を経た紅葉は春の花より赤い、は詩的誇張ではあるまい。燃えるような山の粧(よそお)い、きょうはどのあたりまで下りて来たか。
已进入最佳观赏期的红叶,据说正在争先恐后地突破初霜前线、一路南下。唐诗里有“霜叶红于二月花”的名句。经过霜打的红叶要比春花还要红艳,这绝对不是诗歌的夸张。不知这如火焰般的山野彩妆,今天又降临到了哪个地方呢?
天声人语20121021 秋季礼赞