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80后,90后?


80后,90后?
80後世代
90後世代

中国「80後」世代のあだ名は「イチゴ族」
「80後」世代論(2)-祝斌

◆中国の未来は「80後」のものに

  「80後」世代の現代的かつ個性的な消費への希求は、彼らの年齢や時代に見合っているわけだから、けっして非難されるべきものではない。新しいものを受容するのが速く、ハイテク機器の取り扱いに長けている彼らは、おそらく社会全体のイノベーションを推進する原動力でもあるだろう。これは、いってみれば、この世代の優位性なのだ。

  「80後」は小さい時から家庭環境に恵まれ、両親やその親の世代に過度に大事にされて育ったため、どうしてもカネ遣いが荒くなりがちだ。しかしそれ自体は必ずしも社会の発展にとって悪いことではない。といっても、個性を追求するあまりカネ遣いが荒くなるという傾向は、どちらかといえば自己中心的な価値観を助長する方向にはたらくといえよう。彼らはほとんど親の経済的負担や金稼ぎの辛さに思いをいたすことがないといったら言い過ぎかもしれないが、家族や家庭に対する責任感は他の世代よりも希薄であることは間違いないだろう。

  「80後」の膨れるばかりの消費への欲望と彼らの収入との間の大きなギャップが経済的危機を引き起こすタネになりはしないかという懸念は、多くの人たちに共有されている。中国社会の物質的基礎はまだ磐石ではないのだから、「80後」世代はもっと額に汗して、社会全体により多くの富を創出すべきだと考える人は多いのだ。ところが今のままの消費スタイルを続けていけば、彼らの社会的財産を消耗するスピードが彼ら自身が生み出す富を遥かに上回り、社会が経済的危機に陥ることは明らかだ。

  一人っ子中心の「80後」世代はいま、大人に育った。自分でボタンさえつけられないくせに、ジーンズに穴を開けたり鼻にピアスを付けたり蜥蜴を飼ったりするこの集団は、中国の伝統的な見方からすれば、相当に変り者であることは間違いない。彼らはルールに束縛されたくないし、伝統的価値観にはつねに疑いを抱く。それでも中国の未来は、否応なしに彼らのものになる。

◆対「80後」評価は長い目で

  「80後」世代のひとつ前の世代、つまり70年代に生まれた者たちの「80後」世代に対する評価は必ずしも同じではないが、社会的な責任感に対する評価に限っていえば、見事に一致している。それは「無奈(仕方がない)」だ。責任感が足りない、と厳しい判断を下しているのである。

  また「80後」の前の世代は、よってたかって、彼らに「イチゴ族」というニックネームをつけた。一粒一粒が個性的で表面は鮮やかに見えるが、中身は柔らかく、ちょっと力を加えただけですぐにドロドロになってしまうというわけだ。これほど「柔らかくてもろい」世代は時代が与える社会的責任を果たすことができるのだろうか、という文脈で使われる。

  たしかに「80後」には責任感が欠如しているように見えるが、社会的大背景がそうさせているという面もある。いわゆる改革開放以来、中国の社会は激しく変化し、さまざまな価値観や考え方が流入した。そんな事物が、80年代に生まれた多感な世代に与えた影響は小さくないのである。また、一つの世代に対する評価は、彼らの人生の一時期に対してではなく、その全体に対してなされなければならない。現在の社会を支えている50年代や60年代に生まれた人たちは、実は四十代や五十代になってから、ようやく大きな役割を果たせるようになったのではないか。したがって「80後」に対する評価は急いで出す必要はない。むしろ長い目でみなければならないのかもしれない。(執筆者:祝斌)
80后,90后?

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