天声人语20120504 内在重于外表
たとえば春から米、秋からは麦と、同じ田畑で二つの作物を育てる農法が二毛作(にもうさく)だ。毛(もう)には実りの意味があり、不毛といえば成果が出ないこと。ちなみに「不毛」を含む本紙記事を検索すると、昨今は国内政治の話ばかりである比如说春天种稻米,秋天种小麦,在同一耕地地里培育两种作物的耕作方法叫做双作法(二毛作)。毛里面有出成果的意思,而不毛则指没有什么成果。顺便说一句,如果用含有“不毛”的词语检索本报的报道的话,近来净是些有关国内政治的话题。
▼育毛剤や増毛術の広告を見ぬ日はない。あれこれ試し、「不毛の努力」に疲れた向きには朗報だろう。東京理科大の研究チームが、本人の「毛の元」からフサフサを実現する道を探っているそうだ
如今几乎难有看不见生发剂和增发术广告的日子。对于那些尝试了各种方法,已经被“没有结果的努力”折磨得筋疲力尽的人来说,下面的这则消息应该是个喜讯吧。据报道东京理科大学的研究小组,正在探索从本人的“发根”实现长出一头浓密头发的方法。
▼毛を生やす毛包(もうほう)の細胞をマウスから取り出し、生まれつき毛のないマウスの皮膚に移植する。約3週間後、74%の率で毛が生えたという。体毛は体毛に、ヒゲはヒゲになり、ちゃんと生え替わる。ヒトの毛包細胞で試すとヒトの毛が生えた
他们从老鼠体内抽取了能生长出毛发的毛囊细胞,将它们移植到天生无毛的老鼠的皮肤上。据说3周以后,有74%的老鼠的皮肤上长出了毛。体毛细胞长出了体毛,胡须细胞长出了胡须,都很好地生长了出来。用人类的毛囊细胞试验的话长出了人类的毛发。
▼本数を稼ぐには細胞増殖の技術が要るが、わが遺伝子で荒野の「多毛作」に挑める日も夢ではない。地毛(じげ)が生やし放題となれば、カツラを潔しとしない人も捨て置けまい。担当の辻孝教授は「10年ほどで、一般の脱毛治療や増毛に役立てたい」という
为了使毛发的根数增加就需要细胞增殖技术,用我们人类的基因在荒野上挑战 “多作耕种”的日子已经不是梦想。如果真发尽情生长,对假发不屑一顾的人也不会视若无睹吧。负责此项研究的辻孝教授说“希望用大约十年左右的时间,让这项技术对一般的脱发治疗、增发产生效果”。
▼無論、加齢ゆえの薄毛なら流れに任せる手もある。「髪は滅んでも中身は成長するんだ、人間は」。コラムニストの神足裕司(こうたり・ゆうじ)さんが、薄毛仲間との対談集『誇大毛想』(扶桑社)で喝破していた
当然,如果是由于年龄原因导致的毛发稀疏我们大可以放任不管。“即使头发减少了,内心却在成长,这就是人类”。在专栏作家神足裕司和他的脱发伙伴们的谈话集《夸大毛想》(扶桑社)中,他这样一语道破。
▼頭髪の再生は、人目を気にせず前向きに生きる策には違いない。選択肢が多いのは結構だが、見た目より中身の戒めもある。頭上の異変は、ひょっとして自分を磨けというお告げかもしれない。内なる豊作を目ざすのもいい。
头发的再生,无疑是让人们不再畏惧他人的眼光、积极生活的良策。有众多的选择固然不错,但训诫也曰:内在重于外表。头顶上的异变或许也是在告诫人们要磨练自己。以培养丰富的内涵为目标也不错。