儒学の中にある尊王思想は、天皇を王者として尊ぶと
儒学の中にある尊王思想は、天皇を王者として尊ぶという思想で、水戸学などで主張されたが、これはあくまで観念的なものにとどまっていた。18世紀半ばに竹内式部(1712~1767)は京都で公家たちに尊王論を説いて追放刑となり(宝暦事件)、さらに山県大弐(1725~1767)は江戸で尊王論を説き、幕政の腐敗を攻撃したので死刑に処せられた(明和事件)。しかし、一般に尊王論は幕府を否定するものではなく、朝廷を尊ぶことによって幕府の権威を守ろうとするものが多かった。
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